鶏ハムとは
鶏ハムはお手軽で美味しいということですっかり一般的になってきましたが、もともとは鳥はむという名称で、電子掲示板の「2ちゃんねる」の利用者によって発表されたハム状の食感を持った鶏肉料理のことです。
ハムといえば豚肉(猪肉)のもも肉を塊のままで塩漬けした加工食品が普通ですが、この鶏肉をつかったアイデアは、鳥胸肉を使って燻製の手順を踏まないなど、一般的なハムとは原材料も調理法も大きく異なっているのが特徴です。
しかし食感は名前通りにハムによく似ているのが面白い点です。電子掲示板では「鳥ハム」と書かずにわざと「鳥はむ」と記述してありましたが、ここでがわかりやすく「鶏ハム」として紹介することにします。
鶏ハムは良質なタンパク質が多く含まれていますが低脂肪なのが特徴で、更に皮を取ると低脂肪にもなります。もうひとつの美点は、普通の豚肉のハムに使用されている合成保存料、酸化防止剤、糊料、発色剤、pH調整剤、うま味調味料、なども使用していない点で、子供からお年寄りまで安心して食べることができます。
コスト面でも鶏肉の中でも特に安い胸肉を使用しており、それをいかに美味しく食べるかというテーマから登場した食材ということで、主婦層からの大きな支持を得るようになったのです。
登場した当初のレシピは「鳥の胸肉に、塩、胡椒などをすり込んでジッパーつき食品保存袋に入れ、冷蔵庫で2日間ほど保存してから15分程度茹でる」というものでしたが、以後はいろいろな工夫やバリエーションが加えられるようになりました。